観つづけた『仮面ライダークウガ』でしたが、今回でラスト。42-49話です。
■浦井健治くんがラスボスのダクバ役で出るというので、今か今かと待っていました。
はい。出ました・・・
今よりもまだ細くて本当に少年と言ってもいいくらいに若かった。そして眉が真ん中でくっつきそうにナチュラルでした。
あまりセリフはなくて、殺戮を楽しむ最強怪人なのです。
あはは、あはは、あはは・・・
46話で、↑爽やかに笑いながら、半泣きのクウガ=五代(オダギリジョー)を殴ります。
怪人体に変身して対決しはじめたのに、途中からは人間体になって生の拳で殴りあう二人。
カッコいいヒーローも、怪人も、命があるんだよなぁと思い知らされる闘いで、雪原に血が飛び散る演出にますます恐怖を覚えます。
面白かったのは、怪人でも人間の時も、クウガは黒、ダグバが白の衣装・変身形だったことでしょうか。普通は反対に使いますよね。
みんなの笑顔のために、と自分の笑顔を削って戦ってきた五代くんが泣きながら拳をふるい、反対に無差別殺人の親玉であるダグバが楽しそうにニコニコ笑いながらクウガを殴ってます。
こうなると、ヒーロードラマへの挑戦だったと本当に拍手。
結果としてはもちろん勧善懲悪の体裁になるのに、正義側にあるクウガも一歩間違えると悪側へと転落するのだと、いつも危機がありました。
■一条刑事
そもそも、オダジョが観たくて始めたのに、今となっては『クウガ』でのオダジョには全然心惹かれません。
代わりに私たちの(私だけ?)心を掴んだのは一条刑事な葛山信吾で。髪型がたまにヘンだったり、スーツの色が似合ってなくても・・・
素敵です!
さて43話。なんと五代くんもクウガもほとんど出ません。活躍するのが一条刑事。
一条さんの刑事としての仕事を見せ、腕力や武器で犯罪者を制圧する仕事だというのを目の当たりにした女の子がショックを受けるというもの。
そんな彼女に五代くんは
「優しい一条さんもコワイ一条さんも、どちらも本当の一条さんだ」と答えます。
普段は優しい平和を愛する五代くんが、やむを得ずクウガとして力でグロンギたちを制圧していることと重なる場面。うーん、うまく作ってあるじゃないか~。
ですが、一条刑事も48話が最高に素敵でつらかった。
山道をバイクに乗って(五代くんがBTCS2000に、一条さんがTRCS2000に)登場。
降りてから、苦悩の表情で言う言葉が、
「こんな寄り道はさせたくなかった」ですよっ
寄り道っていう言葉を選ぶあたり、二人の気持ちが伝わります・・・
で、五代くんは「でも一条さんに会えて良かったです」。
二人が抱き合っちゃうんじゃないかとドキドキしたです。しませんでしたが。
そして、もし自分が優しさを忘れてただの殺戮兵器になってしまったら、弱点である自分の腹(変身するための石が入ってます)を撃ってくれ、と一条さんに頼んで、最後の戦いへと行くのでした。
もう、哀しすぎ。
雪野原に倒れて動かない五代くんに向かって、「ごだいーっ」と叫ぶ声は、胸が締め付けられました。
泣きそうなんですけど!
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