2015/07/16

『サンセット大通り』7/5昼 2 めぐ様!! アップを撮って頂戴!

【めぐ様ノーマ】
ノーマ役にはまだ若いなぁとは思うものの、歌いだすと、ははぁ・・・とひれ伏すしかない。ぞくぞくするなぁ 濱田さんの歌声に参っちゃう。
声がやはりいい(元気)ので、世間から忘れられた女優感はちょっと薄いです。でもいいの。
どことなく可愛げのあるノーマでした。階段はワイルドに上ります。

お着替えも毎回で、目にも嬉しい役どころです。帰り道、きっとあの衣装はマックスがお手入れしてるんだろうなぁと想像。忠臣マックス!

どんなノーマだろうって思う客席への冒頭のアピール、「映画にマイクなんてなかった」(だっけな?)私はスターっていう歌で、そういうノーマ様か・・・と納得させるだけのパワーがありました。この歌いいねー。
♪SURRENDER
過去の夢の世界に住んでるんだなぁ、そして・・・やだこのひとアブナイっていうのも猛烈に分かる。

あとチンパンジーもアブナイ雰囲気抜群。お金あって寂しい人はチンパンジーを飼うのかしら(MJを思い出す)
見てるときはあまり気にしなかったんですが、思い返すと、これまでチンパンジーが埋めていた部分をジョーに埋めてもらいたかったんですね、そうなんですねー。どうして見てる時は思わなかったんだろう?

現状認識さえきちんと出来れば、裕福だし、まだキレイだし、ここまでお屋敷に篭らずにすんだかしら。でも作品のおかれてる時代では、50歳だとおばあさん扱いだったかもなぁ
銀幕のスターなの! の夢に固執してる悲劇よ・・・

デミル監督とのシーンは、切なさと煌びやかさが交錯しました。
トンデモ台本を送ってきた往年の女優が現場に顔を見せた、傷つかないように応対する監督の気持ちが良く分かります。そして、分かってないノーマ! あとマックスもやはり夢見てたんですね、勘違いしてしまったのが、ああ切ない。
♪as if we never said goodbye
美しく壮大なメロディ、失われた幻の灯を必死に追い求めているかのようなノーマの歌声。

これからまた映画を撮るわ、私の時代はまだまだなのよ! って大女優ぶりを見せるノーマ、素敵だからこそその勘違いがツライです。目を覚まして! 痛い人ってことになるんだけどね・・・気づいてほしい。

この時代の人たちの普段の洋服と、ノーマのお洋服のギャップが激しいのも、どれだけ化石化しつつあるのかと。
撮影所の<衣装>のなかではマッチするのに、俳優たちの普段着(年越しパーティーなどの服装)においては、ぱりっとしたタキシードのジョーが<扮装>してる扱いされてましたしね。

ああ!いま気づいた・・・
カッキーがチャラくタラタラーって喋っているのって、ノーマとの対比のためだったのか! ノーマは芝居がかった話し方をするのと、対照的にしたいんだな・・・ ああああー、きっとそうだ。めぐ様、もっと気取って話してもいいかも。

ラスト。女優であること、現役であること、っていうのがジョーによって支えられてたのに、若い女に取られそうだとノーマめらめら~ 
ベティに先輩風に電話をかけてると、怒るジョーも乱入で、ベティに屋敷へ来いと叫ぶジョー。

何も分からないベティ、気の毒・・・
この前のシーンで、ベティは婚約者とはうまく行かない。気持ちがジョーにあるから、という告白をするシーン。恋にむちゅう~♪ってデュエットしてたの、ジョーはキラキラした青年になってました。こういうときのカッキーの声って、ほんと素晴らしく好青年声で歌うのね。ディズニーからオファー来ないのかしら?

♪TOO MUCH IN LOVE TO CARE


ベティを屋敷から追い出したから、自分を選んだって思った次、荷物をまとめて出て行くわのジョー きゃーー! 私を置いていかないでー!(みたいな感じの)ノーマの叫び。
マーーーーックス!!!
(ほとんど、おかあさーん!って子どもが叫ぶのと変わらない痛切な叫び)
ついでに色々バラすジョー。ああ、言わないであげて!

撃たれたところで、冒頭のシーンへともどっていく。
ジョーを撃って、錯乱気味のノーマ。集まる記者とカメラ、ライト。犯罪者として好奇の視線であっても、ノーマには待ちに待った求めらている実感、ついに現実に目を向けることはなく、夢のなかで生き抜いたノーマだった。

ここの綜馬さんが、またいいのよね!
狼狽してるノーマをしゃきっとさせるのは、これしかない。
ライト! キャメラ! アクション!
素晴らしい発音と発声で、私も一緒にシャキーンとなったわ。涙なしには見れぬ・・・
マックスの精一杯の愛なんだよね、彼はパートナーにはなりきれなくて、支えてライトとカメラを向け続ける監督だったから。

見終わったときは何回も見るかは分からないなぁと思ったものの、いま振り返ってみると、また見たいなぁと思い始めている。
まだ幕があいたばかりなので、このペアたちがどう変わっていくか見たい。
それと何だかんだ言っても、ALWは音楽キレイだった。ストーリーじゃなく、心情にそって見直したい。

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