2015/11/24

『TDV』1 超若々しく変貌した伯爵さま、軽やかに楽しさアップで登場

TDV観劇、祭り期間もあとは千秋楽を残すだけとなりました。

初日11/3夜(神田/平方/出雲/新上)、11/4昼(舞羽/良知/出雲/森山) 
11/5昼(舞羽/良知/出雲/新上)
 
11/17夜(舞羽/平方/阿知波/森山) 11/18昼(神田/平方/阿知波/森山)

初日の緊張と期待がいっぱいの城内も良かったし、中日過ぎの落ち着いてきた劇城もオツなもの。まつりまつりー!

ともかく、まずは伯爵さまの若返り度について思い出してみます。

年齢不詳の美伯爵

【ヘアスタイル】
チラシでも大評判の肩から下が赤く輝くヘアスタイル、他は黒く艶つや、トップのボリュームも申し分なく、イケてる伯爵さまを表現。初演時のおじいさん寄りのイメージからは、ずいぶん現役感あふれてます。
思うに、回を重ねるにしたがって元気に弾ける「ショウタイム!」などでの祐一郎の姿と観客の反応を見て、もっと艶やかさを足そうと変更したのではないかと、勝手に想像。

数百年を生きているヴァンパイアであること、その年数の重みは「抑えがたい欲望」で十分感じることが出来ます。その上で、欲望を肯定する伯爵さまのあり方は、枯れたおじいさん風より、今回のビジュアルのほうが見てる側は楽しい! あと、活き活きした姿で苦悩するほうが、よっぽど苦悩してる度も高くみえ、効果あり。
この変更点は本当に良かったわー。ありがとうございまっす。

【表情や仕草】
気合いれた教授との対決シーンでは、ものすごい威圧感を出すのに、普段はお茶目な伯爵さま。何と言う緩急でしょう。オペラグラスを握り締める私、その表情の変化にいちいちフガフガー!鼻息が荒くなってました。

例えば1幕フィナーレの長丁場、ようこそ♪のシーン。はじめ、いぶかしげでコワモテ表情で教授たちを出迎え(もちろん彼らが何者かはとっくにご存知なのだけど)、アプロンシウス教授、ですと自己紹介を聞いたとたんのにっこり顔(きゃーーー!)、アルフをチラチラ見ては、学生のかた?と物色してる顔、息子に良かったね~と目配せしてる顔、ああ、どれもこれもキュン死レベル。

2幕の屋上での「剥製にされてね!」の場面、コウモリ号に乗り、体はマントに覆われているので、顔のみで教授と相対しているのに、そんなハンデなどものともしない凄み。
目線と声だけで、教授を威圧してます。
もちろん、これは威圧されている演技の禅さん教授のお陰でもあるんだけど、今までで一番シリアスで抜き身の勝負というシーンに仕上がってる気がします。

話がそれますが、今回の禅教授がとてもカッコいいのです。見かけは白髪だけれど、彼のハートは研究に向うときには若々しく、颯爽としてます。
このシーン、もしかしたら100回に1回くらい本当に伯爵を剥製にできるんじゃないかと思ったくらい。
※初日あたりはこう思ったのですが、17日/18日に見てみてると、伯爵の迫力がものすごくて、やはり剥製になど出来そうもなくなってました・・・おお。

【衣装】
ふ・・・ 見慣れました。単に好みかどうかを言えば、ヒドイとは言わないけど、伯爵さまの格調はどこへ???と、言いたくなる方向転換。
ばか息子ヘルベルトの衣装が、すっきりカッコいいのに、どうしたの・・・

でも、今季のTdVはとにかく「まつり」です! わっしょいわっしょい(それは前回のフィナーレにおける祐一郎のダンスだけどさ・・・盆踊りしてた
まつり! そう、まつりです。

今を楽しく欲望のままに生きよ、と様々な葛藤を経て伯爵さまがたどり着いた境地。軽々しく衣装がまばゆいくらいで文句を言ってはいけないのだった。
舞踏会にくるお客さまを喜ばせようと張り切ったら、なんか不思議なセンスが大爆発しちゃったのだという解釈へ心を落ち着けました。

・コウモリ号でくるとき。ちょっとキラキラしてるな、あ、コウモリ号も髪色に合わせて赤みがついたんだ! シュッとしてるな、コウモリ号。

・「ようこそ♪」その青くきらきらしてる背中に垂れてる布はなに? っていうか、襟まわりのぶっとい蛇が絡まってるみたいな飾りはなに? なに?
特撮ヒーローものに出てくる悪だくみのボスが着けてそう。
 
伯爵さまったら、教授が来るのが嬉しすぎて、ワーイ青いのつけちゃおうって思ったの?
祐一郎自体が美しいから許すけど、これ着こなし難い衣装だよー 色味を入れてもいいけど、格調高くしておいてくれたら嬉しかった・・・です・・・ 仮装シュミの人のようでもあり。

・ショウタイム! フィナーレの赤いキラキラ上下。氷川きよしくんから借りたのかな・・・ 総合司会も大変だねぇ、盛り上げようと頑張ってる伯爵さま!
(ちょっと泣いて良いですか)
初日は衝撃のあまり、あごが外れそうでした。アワアワ。

それに比べると、ヘルベルトはクラシカルな正装にマント姿で、安心するわ。
こうなると、舞踏会に出てるほかの皆さまも、当時からのお洋服っていうより仮装舞踏会に出席してるって感じ。

ふー、もはや、この物語の時代設定も全く分からなくなって、伯爵さまは演歌歌手かラスベガスのショウに出てる人みたいだし(見たことないが)

なのに

祐一郎かっこいい・・・
伯爵さま、かっこいい・・・

まばゆい衣装でも何でも、楽しそうだから。

もういいのーーーー!!

垂れ幕がおー! から、ご本尊が電飾のコウモリを背負って競りあがって、生がおー!に変更になったのを見て、そうかこの電飾に相応しい、きらきら衣装だったのかもって思いました。あの電飾の前に立つなら、これくらい派手にキメたほうがお似合い。
しかもこんな衣装でも下品にならない祐一郎がすごいと思うの。

TdVの楽しさって怖い。ちょっとくらい気になることがあっても、カテコで一緒に踊れば全てOKな気分に。

2 件のコメント:

  1. みゆきちゃん2015/11/25 10:54

    レポ第1段ありがとうございます。
    麗しき伯爵様を思い返しながら、
    ぐふぐふ(笑)、キュンキュンしてました(爆)
    本当アデ〇ンス様 good job!!
    2階席から、オペラグラスで ひたすらガン見です(笑)
    衣装諸々気になりましたが、
    >なんか不思議なセンスが大爆発
    に 妙に納得してしまいました^^;
    次のレポ&ワイン片手の語合い(笑)を楽しみにしてます~

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    1. あのつやつやヘアを見て、我が頭髪に問題が生じたら
      アデランス様にお願いすべしと思いました。通気性も良さそうだ・・・

      いろいろ気になっても、伯爵さまの笑顔で全て吹き飛ぶ名作品ですよねー。
      DVD出れば毎日まつりできるのに!

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